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愛にイナズマ

 石井裕也監督作品。主演、松岡茉優・窪田窪田正孝。

 面白い、良い映画だった。最後は、家族っていいなぁと思った。評判が良くて、出演者がみんな、良い役者さんだということで、見に行った。そして実際、みんな上手かった。松岡演じる折村花子が、子どもの頃からの夢である映画監督になるべく、奮闘する物語。いや、奮闘むなしく挫折を経験するのだけれど、その過程で出会いあり、家族の物語の謎解きありで、内容たっぷりの楽しい映画だった。松岡茉優がいいなぁ。彼女に、アカデミー主演女優賞をあげてください。恋人のような役の窪田正孝も、花子の兄役の池松壮亮も、すごく良かった。

 ちょっと前に観た「アナログ」は、こうなるだろうなという展開の予想を裏切らずに安心できて、それが良かったかも。この、「愛にイナズマ」は、どうなるんだろうとハラハラさせる、やっぱり映画の持つ本来の醍醐味が味わえて、良い映画だった。「愛にイナズマ」公式サイト