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富士チャレンジ200 in FUJI SPEEDWAY

 職場の同僚、と言うより、私の自転車の師匠であるangelmoonok氏と、自転車の耐久レースに参加してみようという話は、ずいぶん前からしていた。当初は、GWに開催されるという筑波サーキットでの8時間耐久レースを目標にしていたが、なかなか都合がつかずに実現させることができなかった。と、6月にも、サーキットでの耐久レースがあるということを、angelmoonok師匠が教えてくれた。1周4.4kmのコースを7時間で46周回(202.4km)しなければならないレースだという。「アベレージで、30km/hオーバーなら、7時間は切れますね。」と師匠はおっしゃる。時速30km/hかぁ・・・。なんとかなると言われれば、なんとかなるような気もするので、がんばってみようという気になってきた。ちっとも乗ってあげてない愛車ビアンキ号に、一花咲かせるチャンスでもあった。なまった身体を奮い立たせ、ボチボチ多摩川の土手で練習のようなことをして、いよいよ当日を迎えたのであった。

 師匠とは高速のP.Aで待ち合わせて、二台の車でレッツゴー。天気は曇り。ガスがかかっているような感じ。まぁ、涼しくていいかもしれない。

 

 サーキットというところに、初めて入った。エントリーを済ませて、まず、コースの試走。とにかく、自転車のレースも初めてなので、師匠からいろいろとアドバイスを受ける。必ず同じペースの人がいるだろうから、声を掛け合って前に出たり後ろについたりした方が、体力を温存でき走りやすいとのこと。(しかし実際はそんなふうにはできず、独り旅が多くてむちゃくちゃなペース配分になってしまった。)サーキットの、アップダウンの多さにもビックリした。メインストレートを抜けて右へ大きく曲がっていくとまず下りになり、そこが最もスピードの出るところだ。(レース中の最高速度は、61km/hというのが一回出たかな。)その後くねくねと曲がるんだけれど、最後の登りが踏ん張りどころ。「ビアンキだから、登りは颯爽と行かないとね。」げげ。師匠はなかなかきついことをおっしゃる。ビアンキといえども乗り手がこんなだから、レース中も抜かされまくったのであった。(右の写真はレース前の自分と、愛車ビアンキ号。なぜかサンダルなんか履いて、余裕?である。)

 スタートは混乱するから、ベテランの師匠が第一走者をつとめてくれた。だいたい三周交代くらいだと、30分前後ずつ走ることになるから、初めはそういうペースで行こうと作戦(?)を立てた。

 そしていよいよ緊張のスタート。がんばってくださ〜い!と、応援する。いったい何人が参加しているのかなぁ。(ソロから4人までのチームが混在していて、357チームの参加だそうだ。だから出走時は、357人が揃った。時間内にゴールして順位が付いたのは155位までだったとのこと。ちなみに、我々は男子2人のチームで、順位が付いた36チーム中、23位という結果だった。う〜ん、これって微妙?)

 初めは三周回で、予定通り師匠がピットへ戻ってくる。コース状況などの報告を受けて、腕のバンドを受け取って、いざ出走。三周回も、それほどきつくないですね。自分も初めはアベレージで32km/hを記録。これなら制限突破も楽勝かも。次の師匠の出走は、三周まわっても帰ってこない。結局、五週まわってピットに戻ってきた。「いやぁ〜、特急に乗っちゃいました。」とのこと。あの速い集団の中にいたんだ! さすが師匠。自分はそんなことできないけれど、なんとかがんばって、四周回、五周回と、交代のたびに周回を増やした。

 

 しかしやはり、7時間は長かった! 後半になって、師匠の周回数も減り、お互いちょっとしんどいとの会話を交わす。アベレージも、30km/hなんてとっくに割っている。師匠の計算によると、むむむ、制限タイムを切るのは難しいかもしれないとのこと。最後は周回を細かく刻んで、お互い出せる力を振り絞っての激走(?)となる。そして、最後の二周回は自分の番。制限時間もギリギリに迫っている。「頼みましたよ!」「なんとかがんばります!」師匠から腕のバンドを受け取って、これ-で最後だと思って走った。そして、・・・・

 フィニッシュは、6時間58分だった! ひぇ〜〜、まるでドラマみたいに、なにもそんなギリギリで決めなくたっていいのに。けれどなんだか、ゴールの瞬間は、ウルウルしたぞ。やったぁ〜!

 ピットに戻ると、師匠が笑顔でむかえてくれた。いやぁ〜、制限時間切れて、良かったですね。師匠もちょっぴり、感動したとのこと。すごく疲れたけれど、すっごく楽しかったです! ありがとうございました! 練習が足りないとか、周回を無理しすぎたとか、いろいろ反省点もあげられるけれど、師匠、来年は筑波に挑戦しましょうね!

 

 

  angelmoonok師匠の勇姿。かっこいい!(やや、今気が付いたんだけれど、いつの間に着替えたんですか?)