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フィールダー

 図書館で予約していた本が、ようやく借りられた。「フィールダー」古谷田奈月・著。集英社。面白かった。ゲーム小説、という新たなジャンル?の傑作、と言う人もいれば、児童虐待や小児性愛、希死念慮など様々な現代社会の病理を盛り込んだ令和最高密度のカオティック・ノベル、という書評もある。本当に、そう。詰め込みすぎで、カオス。でもこれが、令和最先端の小説なのかなという気もする。何が正義なのか、わからないけれど、最後は、主人公の橘を応援している自分がいた。

 

 迎え撃て。この大いなる混沌を、狂おしい矛盾を。

 

 作者の古谷田さんについては、まるで知らなかった。他の作品も、読んでみようかな。