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万引き家族

 仕事をさぼって(てのは嘘だけれど)、昼過ぎから一人で映画を見てきた。カンヌ映画祭のパルムドールを受賞した「万引き家族」を見た。話題の映画ということで、平日の午後だというのに、席はほぼいっぱいに埋まっていた。

 安藤サクラが、良いよ。ということぐらいしか事前の情報は入れず、見てみた。・・・なんだろ、感動というのではないな、凄くザワザワするでもなく、長かったけれど、それなりにやはり見応えのある映画だった。色々な問題を詰め込み過ぎ、とか、最後がそこで終わりなの、とか、色々な評も出ているけれど、とにかく、役者さん達がそれぞれ味を出して頑張っている映画だった。安藤サクラは、確かに凄く良い。

 見終わって帰ってきて、どうやら是枝監督による同名小説本があることを知る。映画を見て、微妙に納得いかないところや、これはこういうことなのかなと思うところがあったりして、しかしもう一度見るほどでもないと思っていたので、この小説は読んでみたい。「万引き家族」は、登場人物それぞれが、どうしてその名で呼ばれているのか、ということも、作品を理解する手がかりになるので、これから見るという人は、その点にもよく注意して映画を見るといいかもしれない。

 家族とは、家族の絆とは何だろう、ということを考えさせられる映画だった。DVDになったら、子どもと見るか・・・って、PG12指定か。・・・安心して家族で見られる映画、ではないことは、確か。それもまた、家族の問題か。