朝日新聞デジタルのトピックスに、「秋田県で今年度、推定生息数の6割弱にあたる817頭のツキノワグマが捕殺された」というニュースが載っていた。
800頭以上のツキノワグマが捕まって殺されていたということに、ちょっとビックリ。
ちなみに秋田県では、人間の、クマによる死者は1人、重傷者は5人ということらしい。一人死者が出たから一頭殺す、ということではないんだなぁと思う。人間のテリトリーに入ってきたら、もうダメってことなんだろう。クマもかわいそうだ・・・・なんて、そんな甘っちょろいことではないんだよ、と秋田の人に言われそう。
でもなんだかな。クマと上手く付き合う方法はないものかとも思う。
知床で、漁師たちが、番屋のすぐ近くにまで現れるヒグマに対して、無視したり追い払ったり、ある時は叱ったりして、適当な距離を上手にとっていたのを、何かで見たことがあったなぁ。
普通の人は、知床の漁師さんとは違うけれど。
逆に、秋田にはマタギの文化?があるから、クマを捕殺することに躊躇はないのかな。
宮沢賢治「なめとこ山の熊」に出てくる熊捕り名人の小十郎は、最後には大きな熊に襲われて死んでしまうのだけれど、その時に、熊は熊で、「おお小十郎おまえを殺すつもりはなかった」と言い、小十郎もまた「熊ども、ゆるせよ」と思って死んでいく・・・。
・・・なめとこ山の住人は、そんなことも、ふと思った。
コメントをお書きください