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ブレードランナー2049

 リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」は、1982年の映画で、描かれていたのは2019年のロサンゼルスだった。「ブレードランナー」は、何度も見た。そして、三十数年が経っての、続編である。映画を見る前に、予習として公式サイトで、2019年から2049年までに何が起きたのか(作品の背景の出来事を)勉強した。監督は、リドリー・スコットではなく、ドゥニ・ヴィルヌーヴ。2時間半を超す、大作。いくらかドキドキしながら見に行った。

 まずまず、面白かった。ブレードランナーっぽさは出ていた。音楽は、ヴァンゲリスふう。(あくまで、「ふう」で、ヴァンゲリスの音楽が好きだったから、ちょっと残念。)ハリソン・フォード頑張ってるなぁと思った。長かった、けれど、わりと時間の経つのを忘れて見入っていた。

 

 レプリカントと人との境とは何だろう。そういうことを考えさせられる映画だった。以前学校で、生徒にそういう質問をしたことがあった。「生命の定義とは何か」みたいな。AIとか、VRとか、科学技術は進んで、人間に近い何者かが生まれたり、実際には体験していないのに体験したかのような感覚が得られるような時代になった。生きてるってのは、こういうことだって、自信を持って自分は言えるだろうか・・・。

 2017年の現在、自動車はまだ空を飛んではいない。2049年は、どんな世界になっているだろうか。