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Paul McCartny

 ポール・マッカートニーのライブを、東京ドームで見てきた。! もう一度言っちゃおうかな、ポール・マッカートニーのライブを見てきたんだ! 夢のような2時間半だった。

 ビートルズ時代の曲も、ウイングスの時の曲も、あの時聴いていたあの歌だ!みたいな感じで、懐かしいのに色褪せない、名曲のヒットパレードを生で聴かせてもらって、本当に幸せな時間を過ごすことが出来た。新しい曲のいくつかは知らない曲だったけれど、例えば「FourFiveSeconds」という歌は、メッチャかっこいい歌だった。早速買わなくちゃと思って調べてみたら、あぁなるほどね、こういう感じで歌われているんだ。(ポールの歌がもっとフィーチャーされて別バージョンが出たなら、買いたいな。)

 2時間半ずっと、ポールの優しさというか、気遣いというか、礼儀正しさというか、サービス精神と人柄の良さが感じられ、こちらも温かい気持ちに包まれた。ありがとう、ポール。

 人生で、ポールの生の歌声で「Let It Be」が聴けるなんて、この感動をどう言葉にしたらいいんだろう。「大丈夫、きっとうまくいくよ」って、ポールは言ってたっけ。ありがとう。

 「Live and Die」では、これでもかってくらいに炎が上がってて、ステージから離れたこちら一塁側席でも熱気を感じたぐらいだから、ステージ付近は灼熱地獄だったんじゃないかな。ポールも、「やり過ぎだよ」ってゼスチャーをしてた。でももちろん、大いに盛り上がったのは事実。

 そして「Hey Jude」の大合唱。楽しかったなぁ。

 アンコールの最後は、「Abbey Road」からのメドレー。ビートルズは、楽曲の演奏が難しくなったからライブをやらなくなってしまったとか言われたこともあったけれど、こういうふうにやりたかったってことを、今こうしてやっているんだねって思った。「The End」のギターソロのところ、ジョンやジョージの完コピでやって欲しかったな、なんて思ったり。

 そうそう、ポールによる「Something」も聴けた。最初へなちょこに始まるけれど、後から整えて、名曲は名曲だなぁと改めて思う。ポールはずっと前からこういうスタイルで、「Something」を歌っていたんだねって、後から知る。この、一緒のバンドメンバーは、ビートルズよりもウイングスよりも長い付き合いだとか。

 木曜日の東京ドーム、上の方の席は埋まってなかったかも。(さすがに土日はsold outのようだけれど)74歳のレジェンドのコンサート、機会があったらぜひ行くべき。

 今年は、名盤『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』発表から50年だとか。(リリースは1967年6月1日)50年目に、ポールの歌で「サージェント・ペパーズ」が聴けたことにも感無量。LP、聴いて寝よう。