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湯を沸かすほどの熱い愛

 いやぁ、宮沢りえは凄い女優さんになったんだなぁと思った。公式サイトに、「余命2ヶ月。私には、死ぬまでにするべきことがある。」とあるとおりの話だった。場面場面で、何度も涙を流してしまいました。強さっていうのは、愛の深さなんだろうね。

 娘達にも、泣かされました。うちの娘と妻の言い争いのような、双葉と安澄のやりとりを見ていても、色々思うところあってつい涙が・・・。安澄役の杉崎花さんは、この間まで朝ドラに出ていて母親役までしていたけれど、やっぱりこのくらいの学生役がはまり役だな。童顔だから。(って、19歳か。彼女も、いい女優になるだろうな。食べるシーンに関しては、それってCookDoじゃん!って感じではあるけれど。)

 母親も強いけれど(って言うか、ムニャムニャ・・・)、子ども達も強いなぁと感心した。

 オダギリジョー演じる父親は、不甲斐なさぶりが、歯がゆい。けれど、こういう男だから、双葉は結婚したのかな。こういう男もまた、実は、強い人なのかもしれない。

 衝撃的なラストに、爆音の主題歌、きのこ帝国「愛のゆくえ」が重なる。そうだな、これくらいの爆音で、ちょうど好いのかな。

 とても良い映画でした。

 カニを食べに行きたくなった!