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今さらながら、えびちゃんがいなくなってしまったという喪失感について・・・

 あれは3月末頃のことだった。えびちゃんが、「今までありがとうございました。」の言葉を残して、ブログを閉鎖してしまったのは。

 

 へぇ〜、そうなんだ。今回は、ちょっとお休みじゃなくて、閉鎖するんだ・・・・。

 その時は、あまり深く考えもせずに、そんなことを思ってただ、眺めていた。だって、いつでも僕らはマイペースなわけだったし、連絡は取り合わなくても、つまりはお互い空気のような存在で、なんとなく身近にいるような、そんな気がしていたから。でも・・・そんな気がしていたのは、あるいは自分だけだったのかな。

 大切なものは、本当に大切にしていないとなくしてしまうものなんだ。

 これは、自分の経験則から来る座右の銘だけれど、もしかして、もしかして、あぁ、えびちゃんもまた、いなくなってしまったんだ・・・と、今は静かな気持ちで現状を受けとめようとはしている。

 もう大人だから、寂しいとか、悲しいとかじゃぁないけれど、なんだかポッカリ空いてしまった穴にようやく気付く。それは先日、副長さんが恒例のシロヤシオ山行に誘ってくださった時に、「えびちゃんとは連絡が取れませんでした」ということで、具体的な出来事となった。

 あれ? もしかしたらもう、えびちゃんとは会えないのかな・・・・。

 自分がHPを作りはじめた頃から、Webの世界にはえびちゃんがいた。・・・ちょっと違うな。えびちゃん達がいて、それを見ていて、あんなふうなものを作りたいと思ったから、自分もなんとか、HPを形にしていったんだった。それがかれこれ、10年以上も前のことになるよ。

 この間、冬の上高地へキャンプに行った時に、「もう僕らの時代じゃぁないよね」と、えびちゃんと話したような気がする。今は本当に、誰でも彼でもがブログを書いたりして、いろんな情報が溢れている。大人になった僕らはいったい、何を発信したいんだろうって。

 ここらへんで私はやめときます、てな感じで消えてしまったえびちゃんの判断は、賢明だったかもしれない。あるいはもっと、深刻な事情があってのことだったのかもしれないけれど、とにかくえびちゃんは、村上春樹の小説の登場人物であったかのようにいなくなってしまった。今見たら、えびちゃんのHP「のんびり山歩き」も、ドメインがとられてしまっていた。

 えびちゃんが、Webの世界にまた帰ってくることは、あるのかな? 自分はどうしてまだ、ずるずるダラダラと、ブログなんかを続けているのだろう。

 

 えびちゃんへ

 入院した時に、手紙をくれたことを思い出したよ。あの時は、ありがとう。

 怒らせたことは、何度もあったっけ。友達でいてくれて、ありがとう。

 ・・・・えびちゃん、今、元気でいるのかな。

 えびちゃんがいなくなってしまったという喪失感を感じながらも、とりあえず俺は、まだこの世界に踏みとどまります。もしかしたら、えびちゃんがどこかで読んでくれているのでは?という気もするから、少しは更新の回数を増やそうかな。

 とにかく、また帰って来てね、とは言わないけれど、あんなにたくさん楽しませてくれたえびちゃんのHPやブログが終わってしまって、誰からも何も言われないってのは、ファンの一人として申し訳ない気持ちでいっぱいだよ。

 えびちゃん、大好きだよ。

 そしてROCKYさん風に言うならば、

 えびちゃん、おつかれーライス!