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次なる目標

 マッキンリー登山で知り合った伊藤くんは、渋谷の patagonia に勤めている。

 その伊藤くんから、職場で加藤則芳さんのスライドトークショーをするから、遊びに来てくださいとのメールが来た。実は伊藤くんも、数年前にジョン・ミューア・トレイルを踏破しているのだが、その時に偶然、トレイル上で加藤さんとばったり会い、以来、親しくお付き合いをさせて貰っているのだとか。この日の催しももちろん伊藤君の企画で、彼に言わせれば加藤さんは「師匠であり友人」なのだとか。

 さっそく、カエちゃんと二人で、渋谷の patagonia まで行って来たよ。

 「On the Trail」と題されたこの日の加藤さんのお話は、昨年、加藤さんが無事成し遂げた「アパラチアン・トレイル」踏破の報告会という形になった。とても楽しく、興味深いお話が聞けて、1時間半余りの時間が、あっと言う間に過ぎてしまった。加藤さんは、なんと明日からまた、ジョン・ミューア・トレイルを歩きに出かけていくと言うから、そのバイタリティーには驚きだ。

 そういうわけでお忙しそうでもあり、今日は少しだけしかお話はできなかったけれど、きっとまたいつか、加藤さんとゆっくりお話しできる時もあるんじゃないかなぁと思う。(伊藤くんのおかげ。感謝、感謝。)そしていつか、どこかのトレイルでお会いすることがあればなぁ・・・なんて思ったりしたのだった。

 加藤さんのお話を聞いて、アパラチアン・トレイルのことが頭から離れない・・・。決して高い山々を結んだルートではないのだけれど、アメリカの、歴史と生活を十二分に感じることのできる壮大な、3500kmにも及ぶトレイル・・・・。歩き通すのに、六ヶ月だって。・・・・。

 カエちゃん、六ヶ月、なんだけどさ、・・・・。(さすがに、もう少し仕事して、お金貯まってからなら、・・・言い出してもいい?)