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渋谷 「café ano」 (チェコ料理)

 お久しぶりのこの企画です。(サッカーワールドカップが終わってしまったので、また4年後まで更新されないのかぁ〜・・・とか思いました?)

 先日、アウトドア・ウェアのショップ「パタゴニア」の渋谷店でちょっとしたイベントがあり、それに参加するのに開始時間(20:30)までどこでどうしていようかと考えていて、見つけたんだ。「パタゴニア渋谷」は、渋谷というよりは神宮前・表参道の方で、渋谷駅からはちょっと歩くのだけれども、その途中、キャットストリートを右に折れて少し入ったところに、東京で唯一というチェコ料理のお店があったの! さっそく、カエと二人で夕食をとりに行って来たよ。

 

 

 お店は、こぢんまりとしているから、うっかりしていたら見落とすかな? 店内もそれほど広くはない。・・・と思いきや、どうやら予約を入れていたパーティーのお客さんは、奥の部屋に通されているようだった。そして2階(そっちは、チェコアート・セレクトショップ&ギャラリー。)へと続く階段もある。なんだか、隠れ家的な雰囲気のあるお店だった。二人用のテーブルはそのままチェス盤になり、引き出しの中には駒も入っている。また、テーブルの上にはトランプが置いてあって、ご自由に遊んでくださいとのこと・・・。まさか、注文したらもの凄〜く待たせるってことじゃぁないよね。(店内は、ぼわぁ〜っと薄暗く、写真撮影はなんとなく気が引けてしまいました。)

 

 この日はパーティーの予約が入っているため、コース・メニューは作れないということだったけれど、僕らもそれほどゆっくりもしていられなかったので、お薦めのチェコ料理を単品で注文することにした。まず、定番チェコ料理と言えばこれ、ブランポラークらしい。いろいろな種類があって、僕らは、チキン・ブランポラークを注文した。うん、うん。これはね、どこの国でも定番の味かな。日本だと、厚手のお好み焼きのようだし、インド・ネパールをうろうろ旅していたことのあるカエに言わせると、あちらにも同様の料理があるとか。庶民の味、おふくろの味って感じだもんね。

 

 それから、「本日のお薦め料理」の黒板に書かれていたのは、チェコ風ハンバーグ。これはすぐに出てきたけれど、ふ〜ん、ハンバーグねぇ・・・。塩辛い。わりと歯ごたえあり。ま、おふくろの味だよ。そうそう、家庭の味。あ、飲み物は、ホットワインを飲んでたよ。これは美味しかった。チェコ風ホット赤ワイン。ハーブ(シナモンとクローブ)が入っている。レモン付き、お好みでどうぞ。

 

 もうひと皿。チェコ風リゾット。・・・ふ〜ん、リゾットねぇ・・・。これは、ピラフにちょっとチーズをかけただけもの?じゃないかなぁ。チェコ風ってのが、そういうものなのか。・・・おいしいけど。・・・そもそも僕らは、チェコって国がどんなところかを見たこともなくて、なんだかんだ言ってる訳だ。ハンバーグにはヨーグルト系のソースが付いていたことや、リゾットのインチキっぽいチーズ味、そしてじゃがいもベースのブランポラーク。・・・なんとなくだけれど、チェコというところが、何度も何度も形を変え、侵略を受けては国境を再編し、それでも、だからこそ、「チェコ(チェコ人)」という深い結びつきによって、今の国を形作っているんだろうなぁ〜と、素朴で頑固な味(?)を噛みしめつつ、帰ってからそんなこともちょっぴり思ったんだ。

 

 渋谷の我が家でチェコ料理を「café ano」

 渋谷、キャットストリートと青山通りを結ぶ道の途中、「ヒコ・みづの・ジュエリーカレッジ」隣り