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裏岩手連峰縦走

 さて今日は、福島あたりまで下って猪苗代の湖畔でキャンプでも張り、磐梯山へでも登りに行こうかと考えていた。のだけれど、梅雨前線が南下しており、どうも岩手にとどまっていた方が天気は良さそうだ。・・・てなわけで、急遽、朝から八幡平を歩くことにする。

 八幡平と言っても、アスピーテラインを車でドライブするのではなく、今回は、松川温泉から藤七温泉へ抜ける、いわゆる裏岩手連峰縦走コースの一部を歩いてみよう。

 9時前出発。・・・はじめの間は、ボチボチまともに歩けたんだよ。ブナ林の中の木道を歩いたり、ジョン・ミューア・トレイルを思い出させるような?橋を渡ったりと、天気はイマイチだったけれど快適だった。源太ガ岳、大深岳にはあえて登らず、お花畑を経由する巻き道ルートをとる。

 ・・・足元はぬかるんでいるけれど、なるほど、お花畑かぁ。普段は花には興味のない俺らだけれど(ん?俺だけか?)、最近、ロビンさんや木曽駒さんの影響で、山に出かけて、これは何ていう名前の花かなぁ〜・・・なんて、思ったりするのでありました。(「私は、図鑑くらいは買って、少しは勉強しました・・・。」カエ。「・・・でも、覚えられずに諦めちゃったんでしょ。」俺。)

 ところで、お花畑を抜ける辺りから、熊笹がまったく道を(てか視界を)ふさぐようになった。まさに、激ヤブ漕ぎなのである。ぐはぁ〜、と思って懸命に歩くと、しばらくして大深山荘(避難小屋)に辿り着く。いつも思うのだけれど、避難小屋はどこももの凄く、立派なのである。ちょっと休憩して、まだ行程の三分の一くらいしか来ていないと思って、出発する。

 ここから先は、(つまり、大深山荘から嶮岨森〜諸桧岳あたりかな。)足元グチョグチョに加えて、両脇から灌木が迫ってくるヤブ漕ぎ状態の悪路で、せめてもう少し展望でも良かったらなぁ・・・と思いながら、泣く泣く歩いていた気がする。しかし、そんな時間もいつの間にか過ぎ、畚岳(もっこだけ)を左に見て歩けば、藤七温泉へと続く樹海ラインにぴょこんと出た。そこから、八幡平・見返峠のバス停まで歩くと、だいたい午後3時前であった。

 

 ちょうど、3時15分発のバスがあって、それに乗ることができた。いやぁ〜、疲れたよ。・・・でもやっぱり、面白かったかも。