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蕎麦行脚

 淡路町の交差点でM山先生(以前勤めていた学校でお世話になった方。)と待ち合わせ、神田の蕎麦屋へ行って来た。

「新蕎麦でも食べに行きましょう。」とお誘いしたところ、「それならやっぱり、この辺りだね。」ということで、M山先生のお薦めで、神田界隈まで来たのである。「まつや、か、藪蕎麦かな・・・。」と、先生に連れられて歩いていくと、あ! 思い出した。「神田まつや」は以前ふるさんと来て、昼過ぎから酒飲んで、蕎麦も喰ったことありますよ。

 てなわけで、今回は「藪蕎麦」へ!(外から見ても立派なお店で、ちょっと敷居が高い感じがするんですけれど。)・・・・

 

 いつも、混んでいるとかいう「かんだ藪蕎麦」であるが、平日の夜のせい(?)か、わりと空いていた。にもかかわらず、座敷の隅っこに陣取って、二人で酒を飲み始めた。空いていれば、さすがにいい雰囲気のお店である。仲居さんが注文を通す声(唄?)もまた良し。

 二人の話は、M山先生が先日登った蕎麦粒山の登山道で見つけた天然の椎茸の話から、キノコの話題に。先生は青森出身の方で、普通にキノコ狩りに出かけ、採ってきたキノコを食べるという生活をしてきた人だ。「しかしなかなか、椎茸と出会うことはないんだけれど、あんな人目に付くような道端に何本もあったのにはビックリでしたよ。」と、先生。今年は出来ませんでしたが、来年はぜひ、東北の山でのキノコ狩りを実現させましょう!

 

 さて、ひとしきり飲んだ後の蕎麦は、せいろを二枚注文したけれど、さらにもう一枚おかわりもしちゃった。量が少ないとか、値段が高いとか、そういう評判もあるお店だけれど、楽しい時間が過ごせて、おいしい蕎麦だった。